妊活中に見落としがちな多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

投稿日時:2023/03/24(金) 09:45

多嚢胞性卵巣症候群(以下、PCOS)という
症状名を聞いたことはありますか?

耳慣れない名前かもしれませんが、
現在20~30人に1人はPCOSであるといわれているほど
身近なものなのです。

本来、私たちの身体の中では、
男性ホルモンと女性ホルモンの比率が保たれています。

それが、何らかの原因で男性ホルモンが優位となってしまうと、
体毛が濃くなる、月経不順や無月経になる、
肥満になりやすくなるといった症状が現れます。

自覚症状としては月経不順や無月経が、
一番わかりやすいかと思いますが、
それ以外の症状は体質や生活リズムのせいかも、
と見過ごされがちです。



1人目は早くに妊娠、出産ができた方であっても、
2人目がなかなかできないとお思いでしたら、
PCOSである可能性があります。

経産婦の月経に関して、
通常、出産後から半年ほどで月経は再開しますが、
すぐに、周期が安定するとは限りません。
母乳で授乳を行っている方の場合は、
卒乳後から月経サイクルを記録されると良いでしょう。

なお、月経不順とは、間隔が短い、
あるいは40日以上空くなど、
明らかに通常の周期とは異なる場合を指します。

PCOSは、症状を放置したままでいると
子宮体癌になる確率が高くなるといわれています。
自覚症状がない場合でも、
婦人科系の検診は定期的に受けるようにしましょう。

不妊治療を行ったことのある方ならば、
血液や超音波を使ってのPCOS検査をされたことがあると思います。

PCOSを発症すると、
排卵されなかった卵胞が卵巣に留まり続けてしまいます。
排卵されなかった卵子は、
卵巣の外側に1列に並びます。
超音波検査で確認できるこの状態を、
ネックレスサインと呼んでいます。

PCOSの治療には、卵胞発育ホルモン(FSH)や
クロミッド(クロミフェン)、
HMGといった排卵誘発剤が使われています。

いずれもよく使われている薬剤ですが、
これらには副作用が伴います。
できることなら、医薬品を使うことなく
症状を改善したいと思われている方もいらっしゃるでしょう。

実際に有効であると認められ、
医療の現場でも用いられている成分を
食事から摂取することができます。

その成分とは、「グリスリン」と「イノシトール」です。

グリスリンは舞茸に含まれる成分で、
イノシトールはオレンジやグレープフルーツなどに含まれています。



他にもホルモンバランスを整える手段として有効なのが、
整体による施術だと思います。

肩こりや腰痛、頭痛といった不調は、歪みのサインです。
痛みや歪みはストレスになり、
やがてはホルモンの分泌を妨げることにつながります。
歪みを整えることで、ホルモン分泌のバランス回復を
見込むことができると思います。

妊活は、パートナーとの二人三脚の時代から、
ご本人とパートナーと医師、整体師で作る
輪(和)の時代になっています。

33歳以上で、かつ不妊治療を行っている方にこそ、
当院での施術を受けてもらいたいと思っています。