妊活は自分の体について知ることができる期間

投稿日時:2023/03/09(木) 09:48

妊活中の女性から、
「月経が来るたび、落ち込んでしまう」
と言われることがあります。

確かに、不妊治療中であればなおのこと、
月経を無視することはできませんね。

特に、高齢出産にあたる年代の方にとって、
妊娠がかなわなかった結果の月経は、
気持ち的にも身体的にも辛いはずです。

サポートするパートナーや家族も同じように
感じていることでしょう。


「気持ちを切り替えて、次のタイミングに賭けましょう」
という言葉がけだけでいいのか、
と多くの妊活に関わる人が自問自答しています。

最良といえる言葉が見つからないのが悔しいです。



妊活をサポートする立場から月経や経血について言えることは、
「月経は、ご自身の身体を知るためのものです」
ということです。

一般的に正常な月経であるとされている基準は、
以下のとおりです。
1.周期は開始1日目から数えて、25~38日であること
2.経血量は20~140mlであること
3.開始から終了までの期間が、3~7日であること
4.月経中の不調の程度が軽度であること

計測が難しい経血量に関しては、
多い日にナプキンを交換する間隔が2~3時間に1回であれば、
正常な範囲であると判断してよいとされています。
ただし、ナプキンに関しては商品によって吸収率が微妙に異なるため、
あくまでも目安とするのが良いでしょう。

月経は、子宮内膜が剥がれることで起こります。
そのため、正常値内で経血量が多い方であれば
子宮内膜が厚いといってよいのではないでしょうか。

子宮内膜は、赤ちゃんのベッドとなる場所なので、
ふかふかのベッドであるならば、
それなりの厚みを持っていると考えてもらって良いと思います。

ちなみに、妊娠するにあたって理想とされる子宮内膜の厚さは、
平均すると約9~10mmだといわれています。
子宮内膜は、経腟超音波を使って調べることができます。

一方で、経血量が多いことを手放しで喜ぶことはできません。

経血量過多であるならば、
子宮に関する病気を疑う必要性が出てくるからです。

多い日に頻繁にナプキンを交換している、
もしくは、経血中にレバーのような塊が混じっていることが多いという方は、
子宮腺筋症や子宮筋腫、子宮内膜増殖症である可能性があります。

治療中であれば定期的な検査もあるかもしれませんが、
ご自身でタイミング法などを試されている方の場合は、
早めに産婦人科へ相談されることをお勧めします。



当院は、不妊治療を受けたことがある方のみを対象に施術を行う
不妊専門の整体院です。

子宮を取り巻く環境を整え、
本来持ち合わせている妊娠力を取り戻すことを目的に
施術を行っています。

月経は、ベッドのシーツを交換する作業に似ています。

どんな食べ物を食べ、運動をして、
常日頃どんな気分で過ごしているか、
これらすべてが子宮内膜に影響すると考えています。

だからこそ、毎月のリセットタイムを経て、
次にどのようなシーツを敷き、
赤ちゃんを迎える準備をするかということの
お手伝いをさせていただきたいのです。